遺言の失敗事例 | 相続の窓口|【公式】司法書士法人クオーレ
- 公開日:2017/12/06
- 最終更新日:2026/09/07
遺言作成・未作成によるよくある失敗事例と対策
「うちの家族は仲が良いから大丈夫」「財産が少ないから遺言は必要ない」とお考えの方も多いですが、いざ相続が発生すると、予期せぬトラブルに発展するケースが後を絶ちません。ここでは、名古屋周辺での相続相談でもよくお聞きする、遺言に関する実際の失敗事例とその対策をご紹介します。
失敗事例1:特定の子に全財産を譲る「秘密の遺言」が引き起こした骨肉の争い
お母様である真山さん(仮名)は、子どもたちの一人(Aさん)と同居していました。Aさんは、他の兄弟が母親に会うことや外出に連れ出すことを強く拒絶し、「会うときは必ず自分を通すように」と要求していました。他の兄弟は「少し極端だけど、母親思いなのだろう」と思っていました。
しかし、真山さんが亡くなった後、Aさんが他の兄弟を遠ざけていた本当の理由が発覚します。母親は「Aに全財産を相続させる」という自筆証書遺言を密かに作成しており、Aさんはその事実を他の兄弟に知られたくなかったのです。
特定の相続人にだけ有利な遺言を作成した場合、他の相続人に最低限保障された遺産取得分である「遺留分(いりゅうぶん)」を侵害することになります。この事例のように、死後に発覚すると、遺言の有効性を巡る調停(名古屋地方裁判所等での手続き)や「遺留分侵害額請求」へと発展し、多大な時間と精神的苦痛を伴う争いになってしまいます。
このようなケースを防ぐためには、生前のうちに専門家へご相談いただくことが重要です。特定の相続人に多く財産を残したい場合は、「遺留分」に配慮した遺言内容にするか、生命保険を活用するなどの対策が必要です。万が一トラブルになってしまった場合は、相続人全員が疲弊する前に、できるだけ早く専門家にご相談ください。
失敗事例2:口約束だけでは無効。「遺言書」がなかったための後悔
3人きょうだいの長男である洋介さんは、長年妻子と別居状態にあり、近所に住む妹2人(雅子さんと次女)が洋介さんの面倒を見ていました。洋介さんは常々「面倒を見てくれている妹たちに財産を残したい。妻子には相続させない」と話していました。
しかし、洋介さんは正式な遺言書を残さないまま他界してしまいました。生前の洋介さんの強い想いがあったにもかかわらず、結果として妹たちは財産を全く受け取れず、長年疎遠だった妻子に全ての遺産が渡ることになってしまったのです。
どれほど生前に「あなたに財産を譲る」と言葉で約束していても、法律で定められた要件を満たす「遺言書」が存在しなければ、全く無効となってしまいます。遺言がない場合、遺産は民法で定められた法定相続人(この場合は妻子)の間で分割されることになり、「面倒を見てくれた人」への貢献は自動的には考慮されません。
法定相続人以外の人(この事例では妹たち)に財産を渡したい場合は、必ず遺言書で「遺贈(いぞう)」する旨を記載しておく必要があります。妻子には遺留分があるため全財産を渡さないことは難しいですが、適切な遺言があれば、妹たちにも財産を残すことは十分に可能でした。生前の想いを無駄にしないためにも、専門家による確実な遺言作成が不可欠です。
遺言作成・相続トラブルのご相談は司法書士法人クオーレへ
遺言書の作成にあたっては、将来の相続人同士の紛争(争族)を防ぐための「付言事項(なぜこのような分け方にしたのかという想い)」の記載や、遺留分への配慮など、専門的な視点が欠かせません。もし、遺言無効や遺留分等の争いに発展してしまった場合、名古屋市の場合は原則として「名古屋地方裁判所」にて調停等の手続きを行うことになります。
「司法書士法人クオーレ(相続の窓口)」では、名古屋市北区の本店(大曽根駅徒歩3分)をはじめ、桜山店、春日井店にて、法的要件を満たした確実な遺言書の作成サポートを行っております。失敗しない遺言作成について、ぜひお早めにご相談ください。
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人クオーレ
代表
鈴田 祐三
- 保有資格
司法書士・行政書士・宅地建物取引士
- 専門分野
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相続・遺言・生前対策・不動産売買
- 経歴
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立命館大卒。平成13年司法書士試験合格。平成19年に鈴田司法書 士事務所を開設。平成27年に司法書士法人クオーレを立ち上げ、 代表を務める。事務所開設以来、多数の相続の相談を受けており累 計相談件数1,400件以上の実績から相談者からの信頼も厚い。






















































