相続税の納税資金の考慮 | 相続の窓口|【公式】司法書士法人クオーレ
- 公開日:2017/12/06
- 最終更新日:2026/08/04
相続税対策と聞くと、「借金をしてアパートやマンションを建築し、不動産の財産評価額を下げる」といった方法を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、この方法には「金利上昇」「空室リスク」「老朽化による修繕費」といった賃貸経営特有のリスクが伴い、場合によっては残されたご家族の大きな負担となってしまいます。
相続対策において真に重要なのは、財産評価額を下げること(節税)だけでなく、「現金で期限内に相続税を納められるように準備しておくこと(納税資金対策)」です。
なぜ納税資金の準備が必要なのか?(不動産換金のリスク)
相続税は、原則として「現金一括納付」です。相続財産の大半が不動産などの場合、手元に現金がなく相続税が払えないという事態に陥りかねません。
「すぐに売れる更地があるから大丈夫」と考えていても、実際には以下のような問題が発生することがあります。
【不動産を売却・物納する場合の注意点】
- 買い手が見つかるまでに時間がかかり、納付期限(相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内)に間に合わない可能性がある。
- 納付期限を過ぎると、ペナルティとして「延滞税」が課せられてしまう。
- 不動産を売却して利益が出た場合、別途「譲渡所得税」などの税金が発生する。
- 現金で払えない場合の救済措置である「物納(国に不動産等をそのまま納めること)」は要件が非常に厳しく、認められないケースが多い。
資産を残す側の最低限の配慮として、納税義務者となるご家族が困らないよう、生前からしっかりとした資金準備をしておくことが不可欠です。
相続税が足りない!納税資金を確保する5つの対策
納税資金が不足しそうな場合、どのような対策があるのでしょうか。ここでは「短期的な対策(相続発生後・直前)」と「長期的な対策(生前からの計画)」に分けてご紹介します。
| 短期的な対策(相続発生後など) | 長期的な対策(生前からの計画) |
|---|---|
|
|
短期的な対策は、時間的制約や税務上のリスク(売却損や延滞税など)を伴うことが多いため、可能な限り長期的な視野で計画的に取り組むことをお勧めします。
あなたは大丈夫?納税資金の過不足をチェックする方法
まずは、ご自身の現状を把握することが第一歩です。予想される相続税額に対して、手元に用意できる資金(現預金、生命保険金、上場有価証券など)がいくらあるかを試算してみましょう。
【相続税の支払能力の判定式】
( 準備できる納税資金 ÷ 予想される相続税額 ) × 100 = 〇〇%
この計算結果が100%を下回る(=相続税額に対して資金が足りない)場合は、早急な対策が必要です。比率が低いほど、残されたご家族のリスクは高まります。
まとめ:節税と資金準備の両輪で対策を
納税資金の不足を根本的に解消するためには、以下の2つのアプローチを並行して行うことが重要です。
- ① 節税対策: 生前贈与や特例を活用し、本来支払うべき相続税額そのものを軽減する。
- ② 資金対策: 生命保険などを活用し、確実に現金を手元に残す仕組みを作る。
特に「生命保険(終身保険)」は、亡くなった際に確実に現金(死亡保険金)が支払われるため、納税資金の確保として非常に有用です。支払った保険料を「相続税の分割前払い」と捉えることもでき、大切な土地を売却したり物納したりすることなく、スムーズに納税を完了させることが可能になります。
※具体的な相続税の試算や税務申告については、当事務所と提携している相続に強い税理士と連携してサポートいたします。
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人クオーレ
代表
鈴田 祐三
- 保有資格
司法書士・行政書士・宅地建物取引士
- 専門分野
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相続・遺言・生前対策・不動産売買
- 経歴
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立命館大卒。平成13年司法書士試験合格。平成19年に鈴田司法書 士事務所を開設。平成27年に司法書士法人クオーレを立ち上げ、 代表を務める。事務所開設以来、多数の相続の相談を受けており累 計相談件数1,400件以上の実績から相談者からの信頼も厚い。






















































