【相続手続き・相続登記・遺産分割・預貯金解約】海外在住の相続人がいる相続で、相続登記・預貯金解約・株式の承継をワンストップで完了した事例(名古屋市)
1. 状況
- ・ 相談者:
名古屋市昭和区にお住まいの70代女性(被相続人の配偶者)。家族構成は、亡くなられた夫と相談者、子ども2人の3人家族でしたが、長女は数年前からオーストラリア在住、長男は名古屋市内で家庭を持っています。
- ・ 相談内容:
ご主人が亡くなり、相続手続きを始めたいものの、長女が海外にいるため「連絡が取りづらく、書類をどうやってそろえるのか分からない」「時差もあり、どこから手をつければいいのか不安」というお悩みが中心でした。遺産としては自宅不動産があり、相談者は今後も自宅に住み続けたい希望が強い一方で、長男は仕事も忙しく、実務面(手続きの段取りや役所・金融機関対応)に時間を割けず、家族だけでは進められない状況でした。また、相続人間の仲は悪くないものの、海外在住의 相続人がいると「説明不足」「認識違い」「書類不備」によって話し合いがこじれる可能性があり、できるだけスムーズに進めたいというご要望でした。
- ・ 相談の背景:
相続発生後、まず戸籍を集めようとしたものの、どの役所に何を請求すればいいかが分からず、さらに長女は日本の印鑑証明が用意できないため、遺産分割協議書に署名押印をもらう手順が見えない状態でした。加えて、相続財産の全体像(預貯金の口座の有無、残高、保険の契約状況など)も整理されておらず、「漏れが出たらどうしよう」という不安が大きく、精神密度が強いタイミングでのご相談となりました。
解決までのステップ
STEP 1:調査・整理
相続人の確定・財産の洗い出し・分割方針の整理
相続人の確定・財産の洗い出し・分割方針の整理
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STEP 2:海外対応・協議
遺産分割協議書の作成・海外相続人への案内(署名手配)
遺産分割協議書の作成・海外相続人への案内(署名手配)
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STEP 3:完了
不動産名義変更・預貯金等の解約・分配完了
不動産名義変更・預貯金等の解約・分配完了
2. 相続手続きの設計
- ・ 提案内容:
当事務所では、最初に「相続人の確定」「財産の洗い出し」「分割方針の整理」を同時並行で進めました。具体的には、戸籍・住民票等の収集を当事務所で代行し、相続関係説明図を作成して家族全員が同じ情報を共有できる状態に整えました。その上で、相談者が自宅に住み続けることについて、家族全員が異論はないとのことでしたので、自宅不動産は相談者が取得する方向で遺産分割協議書案を作成。長女には、署名手続きの選択肢(在外公館での署名証明・宣誓供述書等の方法、郵送の段取り、必要書類)をメールとZOOMと利用して、分かりやすく案内し、時差を考慮してやり取りの頻度と期限を決め、進行管理を行いました。
- ・ 相続の目的:
今回の目的は大きく3つです。第一に、相談者が今後も安心して自宅に住み続けられるよう、不動産の名義を早期に整理すること。第二に、海外在住の相続人がいても誤解や不安が生じないよう、情報共有と手続きの見通しを明確にすること。第三に、預貯金等の金融資産も含めて漏れなく手続きを終え、相続人全員が「終わった」と実感できる状態を作ることでした。
- ・ 相続財産:
相続財産は、名古屋市内の自宅不動産(土地・建物)を中心に、複数の金融機関に分散していた預貯金、死亡保険金の請求が関係する保険契約、少額の投資信託が含まれていました。特に預貯金は、日常的に使っていた口座以外に、定期預金や休眠に近い口座が混在しており、残高証明や取引明細の取得から着手して全体像を確定させました。
- ・ 当事者:
相続人は配偶者である相談者と、子ども2名(名古屋市内在住の長男、オーストラリア在住の長女)です。相談者は「家を守りたい」という気持ちが強く、長男は母の希望を尊重しつつも実務負担を軽くしたい立場、長女は海外からでも納得感をもって手続きに参加したい立場でした。そこで当事務所は、全員が同じ資料を見ながら判断できるよう、財産目録と手続きの見取り図を提示し、連絡の窓口を一本化して心理的な負担を減らしました。
3. 相続手続きを専門家に任せるメリット
一番のメリットは、海外在住の相続人がいても、遺産分割協議から署名書類の回収、そして不動産名義変更までをワンストップで任せることで、スピーディーに進められることです。ご家族間で役割を分担して、手続きを行おうとすると、戸籍の取り寄せや金融機関ごとの必要書類の違い、海外署名の手配などで、途中で行き抜まることが少なくありません。今回は、最初から専門家にワンストップで任せることで、手続きの全体像の流れを作り、長女への案内を「やること」「必要書類」「送付先」「期限」の形で整理して伝えたことで、遠隔でも安心して協力を得ることができました。結果として、相談者は不動産の名義が整ったことで生活の不安が軽くなり、長男も役所・金融機関対応に追われることなくお仕事と家庭を両立できました。
4. まとめ
- ・ 事例の要約:
本事例は、海外在住の相続人がいることで手続きが複雑化しやすい状況において、相続人の確定、財産の整理、遺産分割協議、海外署名の手配、不動産の名義変更、金融資産の解約・分配までを一連の流れとして設計し、滞りなく完了させたケースです。相談者が自宅に住み続けたいという希望を守りつつ、相続人全員が納得して手続きを終えられる状態を実現しました。
・ メッセージ:
相続は「家族が仲良しなら大丈夫」と思われがちですが、海外在住の相続人がいる、財産が複数の金融機関に分かれている、不動産の名義を急いで整えたい、といった条件が重なると、想像以上に手間と時間がかかります。早めに専門家へ相談し、最初に“手続きの設計図”を作ることで、無駄な行き戻りや家族のストレスを大きく減らせます。名古屋市近郊で相続手続きを進める必要がある方は、状況整理からでも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人クオーレ
代表
鈴田 祐三
- 保有資格
司法書士・行政書士・宅地建物取引士
- 専門分野
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相続・遺言・生前対策・不動産売買
- 経歴
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立命館大卒。平成13年司法書士試験合格。平成19年に鈴田司法書 士事務所を開設。平成27年に司法書士法人クオーレを立ち上げ、 代表を務める。事務所開設以来、多数の相続の相談を受けており累 計相談件数1,400件以上の実績から相談者からの信頼も厚い。























































