【相続手続き・相続税・預貯金解約】相続税申告期限が迫る中で、新たな預金が判明し、税理士と連携し、相続手続きと追加申告まで円滑に整えた事例(春日井市)
01 状況
■ 相談者 ・相談者: 春日井市にお住まいの60代男性。被相続人は相談者のお母様で、家族構成は相談者(長男)と妹様(50代)の2名が相続人です。妹様は岐阜県在住で、工作と家庭の都合から頻繁に春日井市へ来るのが難しい状況でした。
■ 相談内容 ・相談内容: 相続手続きはご自身で行い、遺産の金額も相続税の基礎控除以下であったことから、急ぐ必要はないと考え、相続手続きも相続税申告を行っていませんでした。お母さまお亡くなりになってから半年経過した頃、金融機関からの郵便物が見つかり、確認すると相続人が把握していなかった定期預金が残っていたことが判明しました。この定期預金の金額を含めると、明らかに相続税の基礎控除の範囲を超えるため、相談者は「税務署から指摘が入るのではないか」「追加で税金やペナルティが発生するのか」「今からでも手続きが間に合うのか」と強い不安を抱えていました。また、預金口座の名義変更・解約を進めようにも、遺産分割協議書も準備をしておらず、預金口座も凍結したままの状態でした。さらに、相談者は妹様に相続税の申告は必要ない旨、話していただけに妹様に協力をお願いする際、家族関係への配慮も必要でした。
02 相続手続きの設計
解決までの「スピード対応」フロー
STEP 1 迅速な金融機関調査(事実確認)
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STEP 2 相続税専門税理士との連携・共有
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STEP 3 相続人(妹様)への配慮ある説明・合意
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GOAL:税務・法務の両面で漏れのない完了
・提案内容: 当事務所では、まず「事実確認」と「関係者の役割分担」を明確にしました。具体的には、当該金融機関に対して残高証明や取引履歴の取得を早急に行い、口座の種類(定期・普通・積立等)と残高、解約時に必要となる書類を確認しました。また、税務面は司法書士単独では完結しないため、申告期限が迫る中、弊所よりご紹介した相続税専門税理士と連絡を取り、申告を担当してもらいました。相続人である妹様には、いきなり署名を求めるのではなく、「なぜ相続税申告が必要になったのか」を丁寧に説明し、納得感を持って協力いただけるよう配慮しました。
・相続の目的: 目的は、第一に新たに見つかった定期預金口座を含めて相続財産を正しく確定し、税務・法務の両面で漏れのない相続手続きを行うこと。第二に、申告期限が迫っている中で、スピーディーに調査を行うこと。第三に、進捗の報告を重ねることで相続人間の不信感やストレスを増やさず、手続きを完了させることでした。
相続財産: 相続財産は、自宅、預貯金口座、少額の有価証券に加え、今回新たに判明した定期預金(満期が複数回更新されていた口座)でした。新たな口座は残高が比較的大きく、相続税の計算にも影響が出るものでした。そのため、金融機関から正式な残高証明を取得し、相続開始日時点の残高を基準に税理士へ情報共有しました。
当事者: 相続人は、相談者(長男)と妹様の2名です。相談者は「自分の管理不足だったのでは」と気にしており、妹様は「手続きと費用が増えるのか」という負担感が想定されました。そこで当事務所は、責任追及にならない説明の仕方を意識し、事実関係と手続き上必要な合意を整理して、妹様の協力を得られるコミュニケーション設計を行いました。税理士は税務判断と申告を担当し、当事務所は申告に必要となる資料の収集と金融機関手続き、相続登記の実務を担当する形で役割を分けました。
03 相続手続きを専門家に依頼するメリット
専門家に依頼をするうことで、通帳や郵送物から預金口座を確認し、各金融機関へ調査を行うため、遺産の見落としをできる限り、抑えることができます。相続手続きの観点では、追加財産を含めた財産目録を作り直し、遺産分割協議書(または追加合意書)を整えることで、金融機関が求める「相続人全員の意思確認」をクリアできました。税務の観点では、できる限り早急に司法書士、行政書士が相続税申告に必要な資料を収集し、税理士と共有することで、相続税申告手続きをスムーズに行うことができます。
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4. まとめ
相続税申告期限が迫る中で、新たに預金口座が発覚したケースで、金融機関資料の取得により事実関係を確定し、相続人間の合意書類を整え、税理士と連携して相続税申告までを円滑に進めた事例です。
相続では、どれだけ注意していても「後から財産が見つかる」ことは珍しくありません。大切なのは、見つかったときに慌てて自己判断せず、専門家と一緒に最短ルートで整えることです。春日井市周辺で、相続税申告の期限が迫っていることに不安がある方は、早い段階でご相談ください。状況整理から、必要書類の整備、金融機関対応、税理士連携まで一貫してサポートいたします。
※記事内容を一部修正して掲載しております。
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この記事を担当した司法書士
- 保有資格
司法書士・行政書士・宅地建物取引士
- 専門分野
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相続・遺言・生前対策・不動産売買
- 経歴
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立命館大卒。平成13年司法書士試験合格。平成19年に鈴田司法書 士事務所を開設。平成27年に司法書士法人クオーレを立ち上げ、 代表を務める。事務所開設以来、多数の相続の相談を受けており累 計相談件数1,400件以上の実績から相談者からの信頼も厚い。