【相続手続き】株式を売却し、円満に相続したケース
ご相談の背景
被相続人である80代の男性が亡くなり、相続人は配偶者であるA様と、長男B様・長女C様の3名でした。被相続人は生前、複数の証券会社で多数の上場株式を保有しており、それに加えて自宅の不動産と預貯金もありました。
相続人間では特に対立や争いはなく、「遺産は公平に分けたい」「株式もすべて売却して現金化し、他の財産と合わせて分配したい」という点で意見が一致していました。しかし、問題となったのはその手続きの煩雑さでした。証券会社は複数に分かれており、それぞれに手続きが必要で、ご高齢のA様からは、「証券会社や金融機関とのやりとりは精神的にも体力的にも大変なので、できる限り専門家に一任したい」とのご要望があり、当事務所にご依頼いただくことになりました。
当事務所の対応内容
まずは被相続人の戸籍調査を行い、法定相続人を確定。相続人が3名であることを確認した上で、「法定相続情報一覧図」を作成しました。これは各金融機関の手続きにも活用でき、相続の手続きを円滑に進めるうえで非常に役立ちます。
次に、問題の株式についてですが、被相続人は2つの証券会社にわたって十数銘柄の上場株式を保有していました。相続人全員のご希望は「株式は現金化して分配したい」というものでしたので、当事務所では、まず株式を当事務所が管理する売却専用口座に一時的に移管して株式を売却し、現金を3名の相続人に分配する方法をご提案し、相続人皆様のご希望どおりにお手続きを進めることになりました。
遺産分割協議書には「株式は売却し、3等分して分配する」旨を明記し、相続人全員から署名・押印をいただきました。
証券会社との手続きはすべて当事務所が窓口となり、必要書類の収集から株式の移管、売却までを一括して対応しました。売却後の資金は、預貯金とあわせて3名の相続人に平等に配分しました。
加えて、不動産についてはA様が単独で相続することとなり、相続登記の申請を当事務所が行い、スムーズに名義変更も完了しました。
結果とお客様の声
今回の相続手続きでは、不動産、預金、株式と多岐にわたる財産がありましたが、当事務所が一括で対応したことにより、相続人の皆様のご負担を最小限に抑えることができました。
A様からは、「株式の売却も非常にスムーズで、現金で平等に分けることができたので安心しました。自分では到底できなかったと思います」とのありがたいご感想をいただきました。
当事務所からのコメント
近年では、上場株式や投資信託など、金融資産を多く保有されている方の相続も増加しています。これらの資産は、証券会社ごとに手続きが必要になるため、相続手続きが煩雑になりやすく、ご自身で対応されるのは非常に大変です。
当事務所では、相続に関する一連の手続きを一括してお引き受けできます。
「相続を円満に、かつスムーズに終わらせたい」「専門家に任せて安心したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人クオーレ
代表
鈴田 祐三
- 保有資格
司法書士・行政書士・宅地建物取引士
- 専門分野
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相続・遺言・生前対策・不動産売買
- 経歴
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立命館大卒。平成13年司法書士試験合格。平成19年に鈴田司法書 士事務所を開設。平成27年に司法書士法人クオーレを立ち上げ、 代表を務める。事務所開設以来、多数の相続の相談を受けており累 計相談件数1,400件以上の実績から相談者からの信頼も厚い。